ウェブサイトを訪問するときに、以下のような表記やポップアップが出てくることがよくあるかと思います。
このサイトを閲覧するためには、Cookie(クッキー)の使用に同意してください
「同意する」ボタンを押すべきなのか、そもそもCookie(クッキー)が何かを知らないと焦ってしまいますよね。
今回は、ホームページを見る側も、作る側も必ず知っておきたいCookie(クッキー)の役割と必要性についてまとめてみました。
WebサイトにおけるCookie(クッキー)とは?
もちろん、お菓子のクッキーではないですよ(笑)。
Webサイトにおけるクッキーとは、ユーザー(サイトの閲覧者)の個別の情報を一時的に保存されるデータのこと。
- ログイン情報
- サイトへの訪問日時・訪問回数
- ショッピングカートの中身
以下はいずれもクッキーが使用されていることによって起こっている状態です。
- SNSアカウントや会員サイトが一定の期間ログイン状態を保っている
- ショッピングサイトでカートに入れた商品が再アクセスした時もそのまま残っている
- ユーザーの閲覧情報を使ってサイトを解析する(Googleアナリティクスなど)
- インターネット広告が自分の興味や閲覧履歴に合わせてカスタマイズされる(Googleアドセンスなど)
閲覧履歴やログイン履歴だけでなく、お問い合わせフォームや登録フォームから送信した情報もクッキーになります。
サイト閲覧者としてクッキー使用には同意しても大丈夫?
ここまで聞くと、私たちは知らず知らずのうちに、閲覧履歴や入力情報をクッキーとして取られている、個人情報大丈夫?と不安になりますよね。
ウェブサイトを訪問したときに「クッキーの使用に同意してください」という表示が出た時、同意してもいいのか、混乱してしまう方も多いかと思いますが、基本的に以下のような状況であれば、同意して閲覧を続けても大丈夫です。
- ウェブサイトでページを閲覧するだけの場合(フォームなどに情報を入力しない)
- ログインや会員登録をする場合は、自分だけのパソコンやスマホを使っている
→共有でパソコンやスマホを使う可能性がある場合は同意しない - 心配であればサイトのプライバシーポリシーやクッキーポリシーのページを確認する
ただし、共有のパソコンを使っていたり、自分のパソコンやスマホだったとしても、紛失してしまった時や不正アクセスがあった時など、クッキーを残したまま(ログイン状態)だと不正な取引(アカウントの乗っ取りやクレジットカードでの不正支払い)が発生することがあります。
共有パソコンの場合は、クッキー利用に「同意しない」「許可しない」を選び、万が一同意してしまった場合は、Webブラウザからクッキーを削除しておきましょう。
ホームページ管理者としてクッキーはどう取り扱えばいいの?
閲覧者側としてだけでなく、ホームページを作成して管理する側の人間としても、クッキーの存在は必ず知っておきましょう。
ヨーロッパの一部の国では、クッキーの取り扱いを定めた法令「GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)」が施行されました。
このGDPRでは、クッキーを個人データ(個人情報)とみなすので、ユーザーがサイトを訪問した際に、クッキーの使用に同意するかどうかを必ず確認する必要があります。
まだ日本では必須ではありませんが、いずれは全世界的に定められていく可能性が高いので、今のうちから対策しておくといいでしょう。(日本でビジネスをしている場合でも、顧客がヨーロッパ圏に住んでいる場合は必須です。)
クッキーを安全に取り扱うための対策
ホームページ管理者として、クッキーを安全に取り扱うために、今から準備しておくべき対策を3つご紹介します。
「クッキーに同意する」ポップアップを表示する
サイト訪問時に、クッキーの使用に同意するかどうかを確認する文言やポップアップを表示させて、ユーザーに「同意する/同意しない」を選んでもらう仕組みを導入しましょう。
ワードプレスを使っている場合は、プラグインを使って導入することができます。
Cookieポリシーを作成する
ホームページ内に、Cookieに関する利用目的や拒否方法などをまとめたCookieポリシーに関するページを作成しましょう。
プライバシーポリシーを作成する
ホームページ内に、個人情報の取り扱いに関するプライバシーポリシーのページを用意しましょう。
▶︎プライバシーポリシーの雛形(テンプレート)はこちら
【参考】ララクリップのプライバシーポリシー/Cookieポリシーのページはこちら
まとめ:ホームページ集客に個人情報対策は必須!
以上、ホームページを見る側も、作る側も必ず知っておきたいCookie(クッキー)の役割と必要性・対策をご紹介しました。
ホームページを使って集客をする上で、個人情報対策は切っても切り離せない大事な要素。お客様とのトラブルを避けるためにも、しっかりと対策をしていきましょう。