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私はこうしてフリーランスになった【2】自分との闘いってこういうことか

タイラミオ

第1回目の『私はこうしてフリーランスになった:1|起業という選択肢があるよ』の記事では、私がフリーランスに至るまでをお話しました。

今回の2回目は実際に開業届を出してから、何もかも初めての1年目~2年目を赤裸々にお話ししたいと思います。

1~2年目を一言であらわすと、まさに「自分との闘い」。全部自分で決めて、自分で責任とって、自分で解決しなきゃいけないんですよ。

元々海外一人旅が好きだったので(第1話参照)、決断力や責任感はある方だと思いますが、それでもやっぱり自分主体でやっていくのは慣れるまで大変でした。

第1話から読んでね
私はこうしてフリーランスになった【1】起業という選択肢があるよ
私はこうしてフリーランスになった【1】起業という選択肢があるよ

フリーランスのWEBライターとして起業

1年目のお話に入る前に、私は「ライター/執筆業」という業種で起業しました。ライターの中でも、WEBサイトやWEBマガジン用の記事を書く人をWEBライターと呼びます。

以下、私が実際に感じたWEBライターのお仕事のメリットとデメリットを軽く紹介しておきます。

WEBライターのメリットWEBライターのデメリット
    PCとネットがあればどこでも仕事ができる
  • 自分で仕事量を調節しやすい
  • 空いた時間に仕事ができる
  • 開業費用がほとんどかからない
  • 初心者でも挑戦できる
最初は記事単価が安い
  • 書かなければ収入無し
  • ライター業だけでは所得が低い

WEBライターは医療系・美容系・デザイナー・エンジニアと違って、初心者でも起業しやすい業種です。

ただし、生計を立てられるようになるまで時間がかかるというデメリットもあります。最初の初心者で実績がないうちは、1記事書いても500円という格安案件ばかり。

それでも頑張って書き続けられるかが勝負ですね。

幸いにも私は開業時にすでに契約しているパートナー会社があったので、そこから毎月仕事が入ってきていたので、仕事がなくて困るということはありませんでしたが、1年目の壁はたくさんありました。

【1年目・上半期】とにかく壁が多かった

前置きが長くなりましたが、WEBライターとして起業して1年目はとにかく稼ぐことの壁(難しさ)を感じました。

収入が不安定

フリーランスとして開業する場合、絶対にぶちあたる壁が収入の不安定さです。

実際に開業する前から、WEBライティングでウェブサイト用に記事を書くことはしていましたが、それでもクライアントには毎回毎回記事を訂正される始末。

当時は記事単価で報酬をもらっていたのですが、契約内容として1ヶ月で書いた記事数が多ければ、記事単価も上がるというものでした。

1ヶ月30記事未満なら1記事500円、30記事以上なら1,000円、60記事以上なら1,500円、90記事以上書いてやっと単価2,000円という厳しい環境でした。

収入は平均10万円前後。だいたい月に60記事を目標に、頑張れる時は月に100記事を達成し、20万円以上の報酬を受け取ったこともあります。

でも、月によって10万円もの差が出てくるので、生活に関しては非常に厳しかったです。1年目に関しては貯金は全くできず、ひたすら自分の時間を書くことに費やしたという感じです。

休みがない

フリーランスは休もうと思えばいつでも休める、なんて思っている人もいるようですが、逆ですよ逆。とりあえず1年目は。

私の場合はライティング業でしたが、どんな職種でも収入が安定するまでは、月曜日から日曜日、朝から晩まで常に仕事のことを考え続けるのではないかと思います。

でも、自分が好きで始めたこと。自分でやると決めたことだったので、辞めようとは思いませんでした。

また、私の場合は自分で書いた記事でサイトが構築されていくことでやりがいは感じていたので、それも続けられた理由だと思います。

これを苦に感じでしまう方は、最初の1年でリタイアしてしまうかもしれません。大変なことではありますが、やりがいを持ってできる、おもしろいと思いながら働けているなら、フリーランスとしてやっていく素質は十分にありますよ。

孤独との戦い

今まで会社に雇われて働いていて、しかも接客業に就いていたので、生まれて始めて一人で仕事をするという経験をしました。

特に開業当時は沖縄に移住したばかりで、ビジネスパートナーも東京にいたので、頼る人や話す人がおらず、仕事に関する相談やちょっとした愚痴も言えず、本当に孤独との戦いだったなと思います。

「フリーランス(特に個人事業主)は孤独」と言いますが、本当だと思います。

特にウェブ関係の仕事は物理的にコンピューターを目の前にしているので、とてつもなく人の温もりが恋しくなったこともよくありました。

【1年目・下半期】流れに身を任せる

何もかも初めてで余裕がなく、とにかく自分の体力と時間をひたすら費やして、孤独とも戦い続けた上半期。

下半期は、沖縄生活に慣れ始めたということもあり気持ち的には安定してきて、仕事内容に関しても少しずつ自分のペースをつかめてきたかなと思います。

息抜きを覚える

上半期は「休みがない」壁を感じていましたが、下半期は「休まなきゃやってられない」ということ「息抜きすることの重要さ」に気づき始めました。

どんなに好きな仕事、やりがいを感じていても、休みがなければ体も脳も休まらず、結局仕事の効率化は下がる一方

特にライティングはコンディションが悪ければいい記事は書けないので、下半期は“意識して”息抜きをすることを心がけ、適度にプライベートも楽しめたかなと思います。

ずっと座っているので太る

ずーっとパソコンに向き合っている仕事です。朝から晩まで座りっぱなしで運動もしないので、そりゃあ太りますよね。

20代前半は太る・体重が増えるなんて経験がなく、むしろ痩せている方だと言われていましたが、27歳で悲劇が。

車生活で歩かない(沖縄あるある)、たくさん食べる(沖縄料理おいしい)、不規則な生活(通勤がないので)などの理由で一気に6kg太りました

顔が丸くなり、お腹も出たままへこます腹筋すらない、というだらしない体になっていったのです・・・。

確定申告であたふた

そして下半期最大の山場は確定申告です。

私は2016年3月に起業しているので、その年の12月が初めての確定申告の時期でした。

毎月頑張って会計ソフトに入力していたので、入力地獄に陥ることはなかったものの、確定申告の書類を作ったり、提出書類を取りに行ったりとバタバタ。

1年目は自分自身でネットで調べてなんとか一人で確定申告書類を提出することができました。

のちに、全部一人でやったのが仇となり、ミスが発覚したのですが(汗)、自分で責任を持って全部やってみるという経験ができたという意味ではよかったかなと思います。

【2年目・上半期】フリーだからできることをやる

ライティング業に慣れ始め、サイトからの収益も出始めてきた2年目。

1年目から2年目にかけての変化は、本当にジェットコースターのようなもの。いろんなことが変化して、いろんな経験をしました。

収入が一気に増える

1番の変化は収入です。ウェブサイトやブログでの広告やアフィリエイト事業をしていたので、私が担当していたサイトのいくつかがヒットして、売上が急上昇。

記事執筆開始から1年未満で、数十万円・数百万円の利益を出すことができました。

普通ならライターとして記事執筆代以外をもらうことはないのですが、創業から、しかも最初は無給で働いてくれたということをかってくれて、利益の50%を私の収益にしてくれるとのこと。

平均10万円だった収入が、突然50万円、売上が良い時は100万円近くなったこともありました。

こんなに多額な収入をもらったことがなかったので、使い道もなく最初は全て貯金・・・。

でも、逆に貯め込んでしまうことで、年間の所得が上がってしまい翌年の税金が高くなるので、どのようにうまく経費として落とすかをたくさん考えました。

県外・海外出張しまくる

ということで、この収益を自分のために、ビジネスのために効率よく経費で落とすために行き着いたのが県外・海外出張。

沖縄はやはり東京などの大都市に比べて情報量も少ないし、セミナーや勉強会も少ないです。なので、積極的に東京などに出張して、セミナーや講座を受けたり、調査をしながらちゃっかり実家に帰ってのんびりしたりしてました。

また、担当していたサイトが英語学習や留学に関するサイトだったので、比較的日本から行きやすいフィリピンに何度か渡航しました。

幸いにも、現地の英語学校から記事執筆のオファーをいただき、記事執筆料をいただきつつフィリピン旅行を味わって、それはそれはエンジョイしました。

航空券代やホテルの宿泊費などを全て経費にできたし、念願の場所を問わないワークスタイルを実現できていることに大きな充実感を感じていました。

夫婦の時間がなくなる

ただ問題点(?)として、一応私、既婚者なんですよね。しかも実は新婚だったんですよね。

でも、入籍して早々私が起業してしまったもんだから、そりゃあ夫婦の時間はなくなります。

しかも1年に3回も4回も県外やら海外やらに出かけるので(しかも1〜2週間単位で)、夫との時間や思い出はほとんど思い出せません。(笑)

ありがたいことに夫は私の仕事に大きな理解がある人なので、喧嘩になったり、不満をぶつけられたことはありませんでしたが、結婚生活を送っているという実感はお互いにあまり持てなかったと思います。(あれ、私だけ?笑)

【2年目・下半期】自分で舵を切るようになる

そんなこんなで収入も生活スタイルもジェットコースターのように変化した2年目。

2年目の下半期は、この収入をいかに自分のスキルアップのために使えるか、ということを追求するとともに、1つの仕事(案件)に依存することの危険性についても考えました。

高収入もいつまで続くわからない

ネットビジネスというのは、波に乗っているときは驚くほど大きな利益を得ることができますが、時代の流れやライバルの出現によって、利益が大幅に下がるなんてことは日常茶飯事。

幸いにも私は高収入がしばらく続き、詳細な金額は言えないですが、年商は上等なレクサスの車が1台ノーローンで買えるくらいの額になりました。

でも、ここで安心してはいけません。ネットの広告収入・アフィリエイト収入は本当に波があり、突然売上が下がってしまう事もしばしば。やっぱりこれ1本で仕事をするのは怖いと思いました。

何よりも私の場合は、ライターとしてのコマの役割は果たしていたものの、マーケティングやサイト解析などはビジネスパートナーが行っていたので、私がサイトの収益の50%ももらう資格はない、と自信も持てないままでした。

仕事に活かせる新しいスキルを学ぶ

1つの仕事に依存すること、固執することの危険性を感じ、ライティング業、アフィリエイト以外でも収入源を増やすことを考えました。

そこで、どうせお金を使うなら自分の新しい学びに生かそう!と決意。(我ながらなんてまっとうな考えなんだ!笑)

新しいことを学びたい!というポジティブな思考というよりは、このまま満足して思い上がったらバチが当たるかも・・・という現実的な自己防衛の気持ちの方が強かったと思います。

ライティングやサイト運営を経験して、せっかくウェブの知識があるので、ウェブ関係でビジネスにできそうなスキルを学んでいこうと思い、プログラミング講座に通ったり、ワードプレス講座に通ったりしました。

結果、ネット上で何かを作り上げたり、中小企業のネットを使った集客だったり、役立つことを全国規模で発信して利益を得るためのノウハウを学ぶことができ(まだペーペーですが)、これを自分自身の新たな収入源として生かしたいと思うようになりました。

経験を誰かの役に立てたいと思う

ここまで長いことお付き合いいただきありがとうございました。(こんなに長い記事読んでくれる人いるのかな?汗)

対照的な1年目・2年目で、フリーランスとして働くことの厳しさと難しさと楽しさと面白さを一通り経験できたかなと思います。

2年目を終えてようやく「自分との戦い」から「自分との向き合い」に変化し、「自分以外の誰かのため」に進めそうです。

で、2年目を終えた時点で私が行き着いた結論と3年目からの抱負が以下。

  • 収入源を増やして自分の身を守る
  • 自分の経験を誰かの役に立てる
  • フリーランス女性が助け合い共感し合える場をつくる

特に今は女性も働くのが当たり前の時代。結婚や子育てをしながらでも、フリーランスで効率よく収入を得られたらかなり大きいと思います。

3年目は、自分の経験やスキルを、これからフリーランスを目指す女性に向けて使っていくのが目標です。

・・・次回▶︎私はこうしてフリーランスになった【3】一人じゃなくてみんなが良い!

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