フリーランスの働き方は様々。一言に「会社に所属しない」と言っても、どのようなカタチで仕事をするかは人それぞれ違います。
私自身、2016年に開業届を出してカタチ上は「個人事業主」になりました。
ただ、私の場合は契約を結んでいる会社から、業務委託を受けていたので、会社員ではないものの、収入源は契約先の会社に依存している状態でした。
毎月安定した収入は確保できるものの、会社から頼まれたことをひたすらこなして、あっという間に1ヶ月が過ぎる。これじゃ働く場所こそ自由になったものの、やっていることは会社員と変わらないんじゃないか、とモヤモヤが続く日々。
そんなモヤモヤから抜け出すべく、2018年10月に大きな決断をしました。
業務委託を結んでいた会社との契約を終了し、自分の力でお金を生み出す仕組みを作ることに注力することに決めました。
会社から業務委託で働くフリーランスを辞めて、自分のスキルでビジネスの仕組みを作り出すことになった経緯や心境をまとめたいと思います。
\私が業務委託から個人経営になった理由や経緯を音声で聞きたい方はこちら/
私がフリーランスになるまでのお話(全3話)は以下の記事を読んでみてください。
今回の記事は「私はこうしてフリーランスになった③」の続きとして、自分の中でようやく出た答えへの新たな挑戦への第一歩についてお話します。
業務委託で働くフリーランスとは?
基本的に、自分のスキルや経験を活かして、会社に所属せずに働くのがフリーランスと考えられていますが、仕事を受ける先によって、働き方や仕事内容は大きく異なります。
私は元々フリーランスのライターとして、株式会社と業務委託契約を結んでいました。
業務委託とは、企業に雇用されるのではなく、企業と対等の立場で、外部の企業もしくは個人が業務(仕事)の依頼を受ける働き方のこと。
一般的にフリーのライターというと、いろいろなウェブメディアや雑誌に寄稿して経験を積む方が多いですが、私の場合は特定の会社から外注を受けて、専属のライターとして働いていました。
いずれは独立したかったので、雇ってもらわずに会社から私に外注するという形で報酬をいただいていました。
- 月々安定した仕事・報酬が見込める
- 案件によっては報酬が高い
- 毎月営業をする必要がない
契約内容にもよりますが、基本的に業務委託の最大のメリットは、毎月の営業や集客せずに安定した仕事・報酬が見込める点です。
個人のスキルを持って、企業と対等に契約を結ぶので、社員としての給料よりも報酬が高かったりもします。
私が契約を結んでいた会社の代表はとても信頼できる方だったので、契約の条件などはかなり良かったと思います。
- やっていることは会社員と変わらない
- 業務量によっては一つの会社に収入源が依存
- 独自の商品や収入の仕組みを作ることが難しい
- 対等な関係を意識しないと不利な契約になる危険性がある
一方でデメリットは、結局は会社がやっている仕事を請け負っているだけなので、やっていることは社員と変わらないということです。
私のようなライターの場合、自分が書いた記事は全て契約企業が所有するウェブメディアに投稿するので、ライターとしての経験値や実績にはなるものの、記事自体はメディアの所有者である会社のものになってしまいます。
また、契約を結ぶ際には、契約書や契約内容をしっかり把握して納得してからサインをするようにしましょう。
外注の場合、実績などによっては不利な条件を組み込まれることがあります。契約書を隅々まで読んだ上で、少しでも違和感や不利さを感じたら、契約前に先輩フリーランスに相談して、断れるならしっかり断りましょう。
業務委託の経験は大きな自信につながる
業務委託にデメリットはあるものの、フリーランスとして業務委託の経験をするということは非常に価値があります。
企業相手に、雇用関係なしで対等にビジネスができること、企業とビジネスパートナーシップを結ぶという経験は、私にとっても大きな自信につながりました。
会社の人間ではないものの、企業とクライアントの間に入ることもよくありましたし、社員よりも責任感を持ちながら仕事をこなすことができた気がします。
私の場合は、契約企業の代表との信頼関係が非常に強かったため、自分の意見や要望も言いやすく、恵まれていたなと感謝しています。
0から1を生み出すことで自信をつけたかった
業務委託契約中、やりがいは確かに感じていたし、会社員の2倍以上の満足のいく報酬もいただいていました。
周りの人から見ても、充実したワークスタイルだったと思いますが、多くの報酬をもらえばもらうほど、私の中で違和感や焦りが出てきました。
「自分の力で作り出していないのに、こんなにお金をもらっていいの?」
「この会社との契約が終了してしまった時、フリーランスとして自分の力でビジネスを1から作っていけるだろうか?」
この不安な気持ちを解決する方法として、やはり自分自身で0から1の「商品作り」やビジネスの「仕組み作り」をしたいと思うようになりました。
「私はこうしてフリーランスになった③」の記事を書いた時点ではまだ答えが出せませんでしたが、今回思い切って契約を終了して、自分の事業に100%注力しようと思ったことで、今後しっかりと時間を費やして築き上げていきたいライフスタイル・ワークスタイルが見えてきました。
一生かけて関わっていきたいことをビジネスにつなげる
ビジネスパートナーとの契約を終了するという決断は本当に難しいものでした。
好条件での仕事でしたし、契約相手との信頼関係もいたって良好。でも「この仕事を一生続けること」への違和感は消えないまま。
そんな時、状況が動くきっかけになったのが私自身のライティング業務に関するスランプでした。
納品しなきゃいけない記事が全然書けなくなりました。無理やり書いても修正ばかり。何のためにこの記事を書いているのか、今やっていることにどこまでのパッションを持てているのか、考えれば考えるほど答えが見つからずに悩みました。
頭では、もうずいぶん前から、自分が頼まれて書いている記事にパッションやモチベーションを持てていないことに気づいていました。それが「書けない」というスランプ状態に陥って、認めざるをえなくなったのです。
自分でもどうしようもなくなって、契約先のビジネスパートナーに泣きながら正直に話しました。もらっている業務にモチベーションを持てていないこと、自分自身で0からビジネスの仕組みを作ることに注力したいこと、そのためには一度今の仕事を全て手放して、自分を追い込む必要があること。
その時のビジネスパートナーの言葉がとても心に響きました。
「今仕事としてやっていること、ライターとして書いている内容(コンテンツ)に一生かけて関わりたいか?」って自分の心に聞いた時の正直な答えが全てだと思う。
一生かけて関わりたいことに時間や労力をかけた方が絶対に良い。
今まではミオちゃんの船が向かっている行き先と、自分が乗っている船の行き先が一緒の方向だったから、協力し合って助け合ってきた。
ミオちゃんが新しい行き先を見つけて、そこに向かって行くと決めたなら、自分はそれを100%応援するよ。
この言葉で大きく背中を押されました。フリーランスとして自分の作り出したいビジネスとしっかり向き合おうと決めました。
2〜3年の裕福を手放して、10年後・20年後の幸福を目指そうと思う。
一生かけて関わりたいと思えることにとことん向き合って、やらなくていいことを手放す。
やりたくないことで必死にお金を稼ぐことは、裕福になれても幸福ではない。
やりがいを感じるものを収入につなげることに100%を注ぎたい。— タイラミオ@沖縄|フリーランス女性応援WEBマガジン-ララクリップ- (@miolalaclip) 2018年10月26日
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