動画教材を作ったり、会員限定のサイトの中に動画を埋め込んだりと、動画を活用するフリーランスがどんどん増えてきています。
でも、長時間の動画は容量が大きくてそのままお客様に送ることができない・・・
そう、動画教材を作ってもそのままお客様に送ろうとすると容量が大きすぎてメールやSNSではシェアできないですよね。
じゃあ、YouTubeにアップロードして限定公開URLを送ればいいのかな?でもセキュリティや商用利用はOKなの?
実は動画投稿サイトとして最も有名なYouTubeは、商用利用がNG。何らかのカタチで動画にお金が発生する場合、YouTubeの規約違反になってしまうのです。
そこで、おすすめしたいのが『Vimeo(ビメオ)』です。ビジネス用途としてお客様向けに限定公開したり、セキュリティを強化したい人にぴったりなので、特徴・料金・強み・デメリットなどをまとめてご紹介します。
Vimeo(ビメオ)とは
Vimeo(ビメオorヴィメオ)とは、アメリカに本部を構えるクリエイター向けの動画共有サイトです。Vimeoのアカウントを開設することで、アップロードした動画を共有したり、サイトに埋め込んだりすることができます。
Vimeoの料金プラン比較
プラン名 | 月額料金 | アップロード | セキュリティ |
---|---|---|---|
Basic | 無料 | 週500MBまで | △ |
Plus | 700円 | 週5GBまで | ◎ |
PRO | 2,000円 | 週20GBまで | ◎ |
Business | 5,000円 | 総容量5TBまで | ◎ |
Premium | 7,500円 | 総容量7TBまで | ◎ |
↓以下2023年からのNEWプラン↓
プラン名 | 月額料金 | 動画アップロード制限 | 合計ストレージ制限 |
---|---|---|---|
FREE | 無料 | 月2本/合計25本 | 25本まで |
Starter | 1,200円 | 月5本/年60本 | なし |
Standard | 2,900円 | 年間120本 | なし |
Advanced | 5,500円 | 年間240本 | なし |
会員限定コンテンツや、動画教材を作って販売するなどの商用利用はStandardプラン以上が必要となります。
Vimeoの特徴
続いてVimeoの特徴を見ていきましょう。
商用コンテンツに適している
会員限定の動画教材やコンサル動画・講座のアーカイブ動画のアップロードなどの商用利用に適しています。商用禁止のYouTubeに対して、Vimeoの場合はPROプラン以上の契約で商用コンテンツの配信が可能となります。(※動画自体を販売したい場合はオンデマンドというサービスの契約が必要になります。)
無料のYouTubeに比べて「高い」と感じる方もいるかもしれませんが、月額2,000円でお客様のためのフォロー動画や教材を配信できるなんて、長い目で見たら大黒字ですよ。収益化するためには、投資もセットで必要だという感覚を持っておきましょう。
シンプルでコンテンツが見やすいデザイン
さすがクリエイター向けのサービスだけあって、動画再生の画面がシンプルで動画コンテンツがとても見やすいデザインになっています。
さらに、会員サイトなどに埋め込む際のデザインの設定を細かく行うことができます。
設定画面の左側の「埋め込み」というメニューを選ぶと、動画を埋め込む時のデザインや、表示/非表示にする項目を選べます。
私は、PROプランを使っているのですが、再生速度の変更設定を追加したり、自分のアカウントのアイコンだけ表示させたり、共有ボタンを削除したり、Vimeoのロゴを削除したりと、かなりカスタマイズの幅が広くてありがたいです。
動画に対する公開設定の幅が豊富
プライバシーメニューで動画の公開範囲を細かく設定することができます。
例えばPROプランの場合、視聴することができる人を「限定公開」に設定して、会員だけにリンクを送ったり、「パスワード」に設定して動画を再生するためのパスワードをつけたり、「Vimeoで非表示にする」に設定して、動画を埋め込んだサイトでのみ視聴させるなど、セキュリティ面でも安心。
- 限定公開:リンクを知っている人だけが視聴できる
- パスワード:パスワードを入力したら視聴できる
- Vimeoで非表示にする:サイトに埋め込んだ状態でのみ視聴できる
管理者が追加したドメイン以外のサイトで埋め込みをできなくする、埋め込み許可設定も便利です。
Vimeoの強み(YouTubeとの比較)
続いて、YouTubeと比較した際のVimeoの強み・メリットです。
広告の表示がない / 関連動画の非表示ができる
YouTubeは広告が入ったり、関連動画が表示されたり、YouTubeのロゴが強制的に表示されたりと、YouTubeらしさがドーンと出てしまいますが、Vimeoの場合は有料プランにすることで広告表示がなくなり、関連動画なども非表示にすることができます。
テレビのようなYouTubeに対して、VimeoはDVDのような位置付けでしょうか^^
動画をダウンロードすればオフラインでも視聴可能
YouTubeはインターネットに接続した状態でなければ見ることができませんが、Vimeoの場合はダウンロード許可の設定をしておくことで、動画をダウンロードしておいて、オフラインでも視聴することが可能です。
Wi-Fi環境がない場所や移動中に学ぶのに最適ですね。
オンデマンド|販売やサブスク(月額課金)で収益化(PROプラン以上)
商用利用に適しているVimeoは、PROプラン以上の契約で、オンデマンドという機能を使うことができます。
オンデマンドでは、動画を販売したり、レンタルしてもらったり、月額課金型(サブスクリプション)で収益化することができます。
動画の販売価格は自分で自由に設定でき、Vimeo側には売り上げの10%を支払い、残りの90%は動画作成者の元に。Vimeoの中に動画販売ショップが作れるのはありがたいですね。
Vimeoの注意点・デメリット
最後にVimeoの注意点・デメリットについても触れておきます。
無料プランはあまり意味がない
商用に向いているVimeoは裏を返せば無料利用には向いていません。
無料のBasicプランもありますが、週のアップロード容量制限は500MB(1時間半以上の動画をあげたら1回で終わり)、総容量の制限も5GBまでなので、継続的に動画を配信したい方や、教材を作りたい方には全く意味がありません。
商用利用をするなら月額2,000円(PROプラン)の投資が必須となります。
動画のアップロード数に上限がある
有料プランにしたとしても、1ヶ月/1年の動画アップロード数には上限があります。
短いショート動画をたくさんアップロードする必要がある方は、Vimeoにアップする動画を選定する必要が出てくるかと思います。
広告宣伝効果を狙うなら断然YouTube
商用利用(動画販売)や有料会員サイト用の動画教材など、すでに動画を販売するお客様がいる方は、Vimeoは大いに使えるかと思いますが、これからビジネスを広げていきたい人にとってはあまり効果がないかもしれません。
Vimeoにアップした画像をSNSでシェアするという使い方をするなら、YouTubeチャンネルを開設して動画配信をした方が、無料な上にYouTube内での広告宣伝効果もあるので一石二鳥でしょう。
まとめ:Vimeoはプライベートなコンサル動画や教材のアップロード先として最適
以上、今回は商用動画のアップロード先としておすすめの「Vimeo」についてご紹介しました。
一般公開の広告宣伝用にはYouTubeチャンネルが非常に効果的ですが、一方でプライベートなコンサル動画やセミナー動画、教材のアップロード先としてはVimeoが最適です。
個人起業家・フリーランスにとって動画発信は避けては通れない時代に!今のうちからしっかり動画を学び、挑戦していきましょう。