フリーランスとして自分で商品やサービスを売る、集客をする上で避けては通れないのがマーケティングに関する基礎知識。
今回はフリーランス（個人起業家・小規模経営者）として商品を売る上で重要な基礎知識の一つとして「ターゲット」と「ペルソナ」の違いを説明します。
ブログやホームページ集客の際にもとても大事なポイントになるので、この機にしっかり覚えておきましょう。
「ターゲット」と「ペルソナ」の違いとは
まず最初にターゲットとペルソナの違いについて理解しましょう。
ターゲットとは
ターゲットとは、サービスや商品を利用するユーザー（顧客）層のことです。
年代・性別・居住地・職業・年収などを決めておくことで、商品やサービスのコンセプトが明確化し、集客や宣伝効果にも繋がります。
ペルソナとは
ペルソナとは、ターゲットよりもさらに詳細に設定する顧客像のことで、商品・サービスを最も利用してもらいたい（ブログ記事を最も読んでもらいたい/ホームページを最も見てもらいたい）たった一人の理想のユーザー像を意味します。
名前・年齢・性別・居住地・家族構成・職業・趣味・1日のスケジュールをはじめ、どうしても解決したい悩み・どうしても叶えたい願望などを細かく設定しましょう。
顧客層とも言われるターゲットと大きく異なる点として、ペルソナはたった一人まで絞り込むこと。ペルソナマーケティングとも呼ばれ、顧客のニーズや価値観をより深く理解することができます。
ペルソナを設定する3つのメリット
続いて、たった一人のペルソナを設定するとどんな良いことがあるのかを見ていきましょう。
コンセプトやデザインが明確になる
ペルソナを設定することで、商品やデザインのコンセプトやデザインが明確になります。
逆にターゲットやペルソナがぼやっとしていると、コンセプトやデザインにもブレが出てしまいます。
特に小規模ビジネスの場合は、ただたくさん商品を売るというよりも、理想のお客さんに買ってもらう方が満足度が高く、リピート率も上がるでしょう。
そのためにも「誰でもいい」ではなく「あなたに買ってほしい」という想いがある商品・サービスが売れるのです。
ユーザー（顧客）目線での判断ができる
自分で商品やサービスを作る、売る側になると、「売る」目線になってしまって、「買う」側の視点を忘れがちになることがよくあります。
そんな時、ペルソナを詳細に設定しておくことで「自分のペルソナだったらどう思うだろう？」「ペルソナの性格だったらどう感じるだろう？」と立ち止まって考えるきっかけになります。
ユーザー（顧客）の悩みを理解し、より心に響く・刺さる言葉で伝えられる
ペルソナを設定することで、ペルソナ（理想の顧客）の悩みや想いを理解することができます。たった一人のペルソナに伝えようとする言葉や文章は、自然と具体化され、より心に響きます。
「あの人にも」「この人にも」ではなくて、「あなたに」届いてほしいという言葉は、人々の心に刺さりやすくなります。「ペルソナ」像に全て一致していなくても、少しでも自分と重なる部分があれば興味を持ってもらえるので、そこから着実な集客に繋がるのです。
ペルソナを設定する４つの方法
では、ペルソナはどうやって決めればいいのでしょうか？以下、４つの例をご紹介します。
既存のお客様をペルソナに設定する
すでにいるお客様の中から理想の人を一人探して、その人をそのままペルソナにすることができます。もっともリアルで、詳細に設定しやすいのでおすすめです。
既存のお客様と数名ミックスさせてペルソナを設定する
既存のお客様の中で理想な人が複数いる場合は、実在の人物をミックスさせて一人の架空の人物をペルソナにすることもできます。
お客さんになってほしい実在の人物からペルソナを設定する
まだ既存のお客様がいない場合は、これからお客さんになってくれたら嬉しいなーと思う実在の人がいるなら、その人をそのままペルソナにしてみましょう。
SNSなどを上手く使って、この人にお客さんになってほしいと思える人を探してみるのもおもしろいですよ。
数年前の自分自身をペルソナにする
3年前、5年前の自分をペルソナにしている人もいます。
数年前に自分自身が欲しかった商品やサービスを作り出した場合、自分自身をペルソナにすることで、当時の悩みや考えを思い出し、リアルなペルソナ像を作れるでしょう。
ペルソナの設定するときは「悩み」や「願望」に着目
ペルソナで設定する項目は多ければ多いほど、具体化されて良いと思います。以下を参考にペルソナを設計してみましょう。
- 名前・年齢・性別
- 年収・職業・役職
- 家族構成・居住地
- 性格・価値観・ライフスタイル
- 趣味・特技
- どうしても解決したいと思っている悩み
- どうしても叶えたいと思っている願望
この中でも特に着目してもらいたいのが、ペルソナが抱えている「悩み」や「願望」です。この「悩み」や「願望」を明確にすることで、ペルソナの悩みを解決する商品づくり、願望を叶えるサービス提供につなげることができます。
まとめ
以上、WEBマーケティング知識として避けては通れない「ターゲット」と「ペルソナ」の違いと、ペルソナ設定の理由や方法についてご紹介しました。
- 「ターゲット」と「ペルソナ」の違いとは
- ペルソナを設定すべき理由
- ペルソナの設定方法
- ペルソナを設定する時は「悩み」「願望」に着目
しっかりとビジネスの基礎を固めて、小規模ビジネスの集客や売上アップに繋げましょう！
